悪性リンパ腫(猫)
リンパ腫は全てのコンパニオン動物の中の造
血系腫瘍で一番多い疾患であり、特に猫では約30%を占める悪性腫瘍です。病因は主にリンパ節や、肝臓、腎臓、脾臓などの内臓を冒す悪性のリンパ系細
胞の増殖により起こります。更に進行すると骨髄まで波及していきます。タイプも様々で、多中心型(脾臓、肝臓の腫瘍)、縦隔洞型(前縦隔部の腫瘍)、消化
器型(胃、十二指腸、小腸など)、非安定型(体表、鼻腔内、脊髄、眼窩、食道など様々)などがあり、症状もそれに伴って様々です。診断は、腫瘤になってい
る場所の組織生検です。体表のリンパ節であれば、その組織の一部を取り出したり、縦隔の場合はエコーで行ったり、また開腹手術や腹腔鏡で行います。治療
は、化学療法剤による抗癌剤の投与のみです。この腫瘍は抗癌剤に大変良く反応します。抗癌治療のプロトコールは色々あり、近年は外来で治療しておりま
す。
当院では、最先端の獣医学を提供しているニューヨークのアニマルメディカルセンターのプロトコールを使用しています。治療の反応や予後などは、グレー
ド(進行)によって異なりますが、この腫瘍の場合抗癌治療を行わないとどんどん進行して行き、大変危険です。出来るだけ早い診断と治療が必要になってきま
す。