右大動脈弓遺残症
右大動脈弓遺残症とは、先天性の心臓血管の
異常(奇形)の病気です。お腹の中にいる時には、胎児は肺循環が行われない様、右の大動脈弓を使用し、生後、その血管は閉じて消えてしまいます。しかし、
この病気はその無くなるはずの血管が残ってしまうのです。心臓の流れには問題が無いので、心不全は起こしていないのですが、その血管がリング状となり、食
道を締め付ける事によって、更にその前の食道が拡張してしまいます。そして食事が通過できず、拡張した部分に食事が貯まってしまう為、食べるとすぐ吐いて
しまうという症状が見られます。診断は、症状とレントゲン検査(造影)、超音波検査などで行います。治療は、手術と術後の採食療法です。手術で食道などを
締め付けている血管を切るという方法です。その後は、食事をスムーズに胃まで流れていく様に、起立させて食事を与えます。そして経過をみて食道の拡張が収
まっていくか確認していきます。この疾患は特に早めの受診と治療が有効です。長い時間がたってしまうと、吐いた物を誤嚥して肺炎を起こしたり、更なる食道
の拡張、麻痺や神経の異常が起こり、手術しても回復しなくなっってしまいます。