門脈シャント
消化管から吸
収された栄養物は門脈によって肝臓へ運ばれ、無毒化されてから全身に送られます。門脈シャントとはこの門脈と全身性の静脈が連結してしまった事をいい、先
天的に連結しているものもあれば、慢性肝炎や肝硬変などのびまん性肝内疾病に対する代償性反応としてバイパス経路が発達する後天的なものもあります。
症状には沈うつや昏睡、運動失調、痙攣、視力障害などの中枢神経症状や肝性口臭(アンモニア臭)を示す肝性脳症と呼ばれる状態や、膀胱結石のために血尿
をしたり、下痢・嘔吐などの消化器
症状があります。
診断には血液検査や尿検査、レントゲン、超音波検査、門脈造影などが行なわれます。
治療には門脈と全身性静脈の連結路(シャント部分)の外科的な遮断が根治手段ですが、再発もともに見られます。その前に薬物による肝性脳症に対する治療
が必要になる場合もあります。