この疾
患はレトリーバー系(ゴールデン、ラブラ
ドール、フラットコーテッド等)、セントバーナード、ハウンド系の胸が深い大型犬に好発します。症状としては、腹囲膨満、吐きたいのに吐けな
い、流涎、そして起立不能に陥ります。治療までの時間が遅くなるほど、致死率が高くなります。膨満した胃が、腹腔内血管を押しつぶし、心臓へ全身からの還
流が悪
くなる為、ショック状態を起こします。
治療と
しては、口からチューブを入れて、貯留した胃の中の食事やガスなどを排泄させ、胃を正常な大きさに戻します。合わせて血圧の改善の為、急速な静脈内輸液を
行い
ます。捻転の場合、チューブが入らないときがありますが、その場合は一時的胃造ろう術が必要になります。状態が安定したら、開腹による永久的胃固定
術を行います。その後一生消化管の動きを良くする薬を飲ませ、消化の良い食事を与えて頂きます。
また、
生後10ヶ月以上の動物の避妊手術の際など予防的に胃を固定しておく事や、腹腔鏡を用いて固定術を行う事も可能です。このように予防手術を行っておけば、
基本的に捻転を起こすこと
が無いため、安心できます。