椎間板ヘルニアの再度発症について
犬 ミニチュアダックス 5歳 ♀



Q.
 昨年に椎間板ヘルニアと診断され、注射と投薬で症状も消え、一旦良くなりましたが、今年の初めに再度発症し、気付くのが遅れて注 射も効かず、現在は前肢だけで行動しています。
後肢は全く動かないわけではなく、両足とも前後に動かせたりします。肉球を刺激すると、足を突っ張らせたりもします。それから半年も経っていますが、手術 でよくなる事は無いのでしょうか?




A.  一般論として手術で回復の可能性は、麻痺の度合いが強く、また経過が長ければ長い程低くなります。ですから、まず身体検査を行っ て麻痺の度合いを判断する神経学的検査を行います。

 脊髄疾患は、まず痛みから始まり、その後脚の裏を地面に着く感覚がなくなり(固有位置感覚)、皮膚の浅いところの感覚が無くなり(浅部痛覚)、更に進む と骨を強くつまんでも感じなくなります(深部感覚)。そして最終的には、自力排泄が出来なくなります。まずは現在の状態がこのどの段階にあるか評価する必 要があります。肉球をつねると足を突っ張る事ですが、もしかして単なる反射かもしれません。

 ですから、神経学的検査を行い、麻痺の度合いを確認した後、麻酔をかけて脊 髄のレントゲンを撮影します。そして脊髄の中に造影剤を入れたレントゲン検査やCT−Scan検査で、髄核の突出がどの場所にどの程度あるか診断します。

 上記の検査で麻痺が強く、回復の可能性が低かった場合でも、手術を行って脊髄の減圧を行い、根本原因である突出した髄核を取り除き、合わせ てリハビリを行なっていくことで、回復するケースもあります。そのリハビリの一つとして車椅子の使用をお勧めします。車椅子で後ろ脚や腰の位置を正常な場 所にキープすることで、リハビリとなり、機能回復を促す事ができます。また、自由に移動する事ができるので、本人の意識向上に結びつき、前向きになりま す。

 手術を行わなければ、回復する可能性は無くなってしまいます。早急に検査をお勧めします。



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